「AIのべりすと」で自分だけの最高のエロ小説を手に入れる
「AIのべりすと」というサイトをご存知だろうか。このサイトは、簡単に言うとAI(人工知能)が、小説を始めとする様々な文章を書いてくれるというものである。このAI、なんとエロ小説を出力することが可能である。この記事では、その凄さを話していきたい。
前書きは話が脱線してるので、本題には上の目次から飛んでください。
前書き
AIと聞いて、どのような印象があるだろうか?
2015年にGoogleがリリースしたDeepDream(検索注意)は、アップロードした画像をAIが加工するというものだった。しかしながら、その出力の余りのグロテスクさにツイッターでも反響が大きかった記憶がある。これに限らず一昔前までAIの性能は一定の評価を得るものの複雑なことは出来ないという印象が強かったのではなかろうか。例えば動画サイトにはGoogle翻訳で(日→英→日)と翻訳することで出てくる奇怪な文章を楽しむという動画もあったように思う。
しかしながら、ここ最近のAIの進歩はめざましいものがある。自動翻訳では、DeepLの出力するあまりに自然な言葉づかいに、普段使いだけでなく論文翻訳等でも使われている(勿論まだ粗が無いわけではないが)。
また、YOLOのように高精度かつ高速に画像・動画内の物体を認識しカテゴライズする技術も登場している。
さらに、分子動力学のような物理シミュレーションの世界でも機械学習は活用され始めている。
このようなAIの発展による恩恵は、二次元界隈やR18界隈にももたらされている。
例えば、waifu2xは、二次元画像の高解像度・高画質化を機械学習を通して実現している。
さらに、DeepCreamPyというソフトは二次元画像の欠落部分を推測し、補完することが可能である。一部記事では、「モザイク除去が可能に?」と取り上げられていた。
また、DeepFakeは、動画内の顔を別人と入れ換えることが可能である。これを悪用して、アダルトビデオ内の人物の顔を有名人の物と入れ換えたものが公開されていたりもする。(言うまでもないが、犯罪であるし逮捕者も出ている)
その他にも、Petalica Paintのように、線画を用意してやればAIが色塗りをしてくれるというものもある。
このように、近年のAI技術は人間を代替可能とまではいかなくとも、補助として十分な役割を果たすようになっている。そしてその活躍は、これまでAIには難しいと考えられていた自由度の高い分野においてもなされようとしている。
これから紹介するAIのべりすとは、小説を創作することができる。そしてそれは、タイトルの通り、エロ小説を書くことにも使えるのである。
前書きが長くなって申し訳ない。久しぶりにブログを書くのでつい色々書きたくなってしまった。
本題
さて、「エロ小説を書く」、と言ったがpixivなどで探すのと何が違うのだろうか。
私が考えるに、この恩恵を最も受けられるのは、ニッチな性癖を持った人である。ニッチなジャンルというのは当たり前だが、創作者の数も少なく供給が少ない。
しかも嗜好とする大まかなジャンルは同じでも、人によってそこには若干の違いがあるため、探しても中々目当ての物が見つからない、という経験をお持ちの方もいるのではないだろうか。ところが、AIのべりすとを使えば、まさしく「ぼくのかんがえたさいきょうのシチュエーション」のネタを作ることが出来るのである。
実際、pixivにはすでにAIのべりすとで作られたとされる作品が11/9現在、254個投稿されている。そちらを見ればどのような物が出来上がるか大体イメージが湧くだろう。
一応、以下に私が試した出力例も示しておく。一部いじっているが、95%はAIが出力したものである。その変更も、展開を誘導するためであり、文章の自然さなどは、元の時点と全く変わらない。むしろ、自分が加えた所の方が不自然なほどだ。内容としては、TSFものである。言うまでもないが、R-18描写があるし、内容に生理的嫌悪感を生じる人もいると思うので物好き以外は閲覧をお勧めしない。
試してみた感想なのだが、クオリティはSS書きの人が書いたものに比べれば勿論劣るとは思う。しかしながら、これの素晴らしい所は、前述したように、自分の思い通りのシチュが書けるという所にある。SSを読んでいて、ここからこういう展開になれば、もっと良いのにと思ったことはないだろうか。あるいは、いい感じのシチュが思い付いたが文章には起こせないと嘆いたことはないだろうか。AIのべりすとを使えばある程度の範囲でそれが実現可能なのである。
私は土日を費やして、色んな出力を試してみたが、どの場合でもAIの創作した文章の展開力と語彙力には驚かされる。学習データに何を用いたのか気になるところである。
また、版権キャラを入力で与えた場合にキャラの再現率がかなり高いことにも注目したい。こちらが提示していないにも関わらず、作中で交流しているキャラを登場させることもあるのだ。版権キャラの場合は扱いは慎重にしなければいけないが、自分一人で楽しむ分には問題がないだろう。
以上のように、このAIのべりすとを用いることで、自分に最も刺さる、最高の小説を用意することが出来る。是非とも自分だけのSSを作ってみてはいかがだろうか。
追記(2022/04/03)
知らない間に予想以上にアクセスされてた.
pixivでもAIのべりすとに書かせたやつがさらに増えててすごいなと(小並感)